とかのの作業

「あ、焼けましたね」
会う人会う人に言われています。

別に大したことはしてなくて
自転車で毎日フラフラしているだけなんですが、
気が付くと「ハッ」、黒くなった腕をまじまじと眺めてしまうのです。

「少しでも暑さ対策になれば」と
帽子を買いました。
麦わら帽子です。
田中帽子店の農作業用の麦わら帽子というのにしてみました。
つばが広いからいいかなと思っていて、
萬田久子の気持ちが少しわかる気がします。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね」
は角川映画「人間の証明」での有名な一節ですが
なくしてしまい、「どうしたでしょうね」と言わないようにしようと思いながらかぶっています。

さて今日は普段のとかのの作業について少し紹介します。
ご注文いただいた方にはご説明していることでして、
まずはサビなどの汚れを取ります。
このとき、木の場合は柄も汚れを取ります。
皆さんが思っている以上に柄は汚れているものなんです。

続いてメインの研ぎです。
ただいまとかのは
荒砥は#220、中砥には#1000を
仕上げ砥には#6000→#8000を使い、
最近は#10000を使うようになりました。
これ以外に大きな欠けがある場合には#120を使います。

これで刃線はピカピカになりますよ。
おしまいに細かな傷を取れる範囲で磨き取ってできあがりです。

だいたい1本につき20~30分かかります。
よく「(作業時間)どれくらいかかりますか?」と
聞かれるのでお答えすると驚かれるんですけど、
時間中ずっと研いでいるわけではないですよ。

また、ご注文いただいてすぐ持ち帰りできると思っていらっしゃる方がおいでですが、
それは無理です。
2本なら40~60分、3本ですと90分くらいは見ていただかないとお返しできません。
なにぶん一人ですべて手作業でやっています。
お時間には余裕をもってお持ちくださいね。

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