包丁研ぎがうまくなる人

暑いです。
暑さにやられて、丸一日外で営業をしていると
帰る頃にはボーっとしてしまい
気力と体力が復活するのに1~2日費やしてしまいます。
幸いなことにまだ今年は熱中症にはなっていないので
なんとかこのままやり過ごしたいものです。

さて今日はどうしたら包丁研ぎがうまくなるか
また、どうすると早くうまくなるかを
わたしなりに考えてみたというお話しです。

これは包丁研ぎにしろ靴磨きにせよ、
あるいは登山、サーフィンにいたるまで
技術職全般に言えるお話しだと思っています。

基本のきはこれだけ情報があふれかえっている世の中ですから
いくらでも知ることはできます。
いくつか目の違う砥石を使い分けて研げば
それなりの形にはいきます。
切れ味や見た目の美しさなど
ある程度までは確実に持って行けます。

ですがそれは同じ形、同じ金属の硬さ、同じなまり方ならの話です。

残念ながらお客さまからお預かりする包丁が
同じ金属だったり同じ刃のなまり方をしていることはありません。
みんなバラバラです。

ではどうしたらいいか…

現状を把握して何の作業をしなければいけないかを見つけて
的確に必要な作業をすること。
うまくいかない時、間違えた時に原因が何かを見極められる力
を持つことだと思います。

登山家が目の前にどうルートを組み立てるか考える、
みたいなものです。

切れ味が悪いなら
砥石の選択ミスか
作業を終わっていない中で次に進んでしまったからなのか
そもそも刃つけの角度が鈍いからなのか
などいろいろな原因を上げてみたら
その次はひとつひとつ原因をつぶしていけば
おのずと研ぎ上がります。
そうやれば必ず切れ味のいい刃物にはできあがります。

考えるためには基本的な知識や経験が必要で
インプットとアウトプットを自在に繰り返しできる人が
上達の早い人だと思っています。

一本一本の作業が後の大きな経験値になります。

「研ぎって難しそう」
よく言われますがそんなことはありません。
ある程度の基礎的な知識さえあれば
誰でも上手く研ぎ上げることはできると思います。

包丁てらこやでは
この必要最低限の知識と経験を実際に見て触ってをしながら
身に着けてもらうことが目標です。

問い合わせがあり次第の開催ですので、
興味をお持ちの方はいつでもお問い合わせくださいね。

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