「欠けちゃってるんですけど直りますか?」
以前から問い合わせをいただいていたお客さまがお越しくださいました。
冷凍のものを切るのにお使いになったそうで、おもいきり欠けてしまいました。
包丁研ぎに限らずモノを修理する仕事は、毎回状況が違う中で、
自分の持っている知識と経験から、どうゴールへ持って行くかを考えながら挑む仕事だと思っています。
8000m級の山を目指す登山も同じかもしれません。
とかのが挑んだ結果がこちらです。
欠けが無くなるまで研いで刃線を上げました。
刃線を真っすぐ上げずに、アゴの部分を少し残した状態で研いであります。
はじめから肉抜きすることも考えましたが、
余計に仕事を増やしてお客さまへの負担を最低限にしたかったので、
このまま使っていただいて、切れ味が良くなかったらその時に考えることにしました。
このような作業はグラインダーを使えば早いのですが、あいにく持っていません。
ひたすら手作業です。
こうした経験が次からの攻略法の開拓になっています。
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