荒砥を制するものは研ぎを制す

ブログ、更新していないなぁと思い早数ヶ月。
いかんですね。

今年の夏も暑かったです。
営業場所へ行くだけでも汗びっしょり
外で営業していればなおのこと汗びっしょり

「水分補給しないと」
と思って買ったペットボトルは
1時間もしたらぬるくなってしまう有り様で
去年と同じく、大変過酷でした。

さて、8月から研ぎの教室「包丁てらこや」の
定期開催をはじめました。
これまで以上に包丁研ぎを伝えていくことが多くなっています。

「教える」ということは
教える事柄を充分に理解していないと説明できません。
そのため、とかのもとても勉強になる機会だと思って取り組んでいます。

研ぎを伝えている中で最近強く思うことが
荒砥の重要性です。

砥石は番手(目の粗さ)で3種類に分類されます。
荒い方から
荒砥・中砥・仕上げ砥
です。
おおよそ600番までが荒砥
600番から2000番までが中砥
2000番以降が仕上げ砥
という分類です。

荒砥は目が粗く、削る力が強いので
刃こぼれや欠けを直すことはもちろん
刃先が丸くなってなまってしまっている刃を研ぐために
外すことができない工程です。

研ぐのであれば中砥でもやれないことはありません。
とかのも作業で毎回荒砥は使いませんが
使わないのは、お預かりの時点で
「まだ切れなくもないんだけど」
と言って持ち込まれるような時です。

荒砥でしっかり刃を作る、形を作ってあげることで
そのあとの中砥、仕上げ砥の工程が楽になります。

毎回荒砥を使わなくても
時々使うような使い方でも良いと思います。

うまく刃がつかないと思っていらっしゃる方はぜひ
使ってみてください。

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